5月15日 読売新聞編集手帳

親が子を思う情はいつの世にも、「永遠の片思い」であるという。

片思いに応えられる年齢になったとき、親はいない。

墓前にたたずめば人は誰もが、「ばか野郎」となじってもらいたい親不孝な息子であり、娘であろう。

読売新聞の朝刊コラム「編集手帳」より