12月28日 漠然とした不安

漠然と、なんてものじゃない

ほとんど確信に近いこの気持ち

何年か前、大学のゼミの後輩(ゼミ長っていってたな)がアパレル関係に就職したいってオレを訪ねてきた

オレが若くして課長に抜擢されたってことをゼミの教授から聞いて
「若くても大きな仕事任せてくれるやりがいのある業界」と思ってきたんだろう

一杯やりながら後輩に諭したね
「この業界、若い時はやりがいあるけど年取ったらやりがいなくなるよ」

要はオレが住むファッション業界なんかに就職するなってこと

後輩の彼、バリバリやってるオレの口から真逆のこと聞かされて
最後まで納得いかない顔してたけど・・

ゼミのOB会で彼の消息尋ねたらオレと会ったあと相当がっかりして
地元の市役所に就職したらしい

でもアパレルに就職させなくて本当によかった



今日が年内営業最終日、ブログを書くのも今年はこれが最後かな?

本厚木や町田、相模原・・

小田急線沿線のセレクトショップの挨拶回りをしながら考えてた

人が多くていいなって

正月明けに出張で行く北海道、人口3万でも「市」と名の付くところがたくさんある



なんで町田東急、百貨店業態止めたんだろ・・

こんなに人通り多くても精根尽き果てて閉店セールやってるセレクトショップがある



先週、お支払い滞ってるセレクトショップを9時の閉店間際にアポなしで強襲訪問

奥さんがいてゲッソリしてた

らぴ「痩せられたんじゃないですか?どうかしましたか?」

奥さん「ストレスよ・・」とポツリ

ほどなくご主人戻ってきて同じようにゲッソリした顔


こりゃヤバイ、と内心冷や汗

長年の経験で資金繰り回っていないのが手に取るようにわかる

お子さんはまだ高校生と大学生、夜逃げしても学校辞めさせないから子供から
足が付く=逃げ場所わかるって昔、ヤクザみたいな債権「取立て屋」から教わった

払いたくても払えない、閉店するにもお金かかるから辞めるに辞められない



去年、らぴの担当のセレクトショップの廃業が3店

今年は閉店2店に自己破産1店、お支払い滞って裁判所行きが1店のおまけまでついた

来年やばそうなのが3店はある


もう世の中からセレクトショップ、ブティックという言葉が
無くなっていきそうな感じ

それどころか地方デパートまで全滅しそうな勢い



世代間の消費性向の違いといえばそれまでだけど、これが大学時代に習った
「成熟した消費社会」の姿、かといえばそれは違う気がする



日経新聞繊研新聞すら読まない後輩

伊勢丹すら見ない後輩

ショッピングモールや銀座に新規オープンした話題の店すら見ない後輩

ファッションの「ファ」の字も出てこない話題のない後輩

洋服に全く関心のない後輩


かつてオレが嫌悪感を覚えた「ゴルフ、酒、競馬、外車」のことしか話題にしない
ファッション業界の先輩たちと同じ種類の人間がここにいる


衰退してしかるべき業界、そして会社なんだなって心から思う




オレのブログ定期的にチェックしてる本社の内部監査、そして経営陣の方々へ

どれもこれもオレの責任ですか