7月11日 背中
パパ- サイダー飲んだらゲップといっしょにしゃっくり出ちゃって
炭酸が逆流してお鼻がサイダーの味してイタいよ-
ち、ちみね-w
ゲップとしゃっくり同時って器用なことするわ
w
鼻に炭酸逆流した小3の息子、タカの明るい声が静かな図書館の喫茶室に響き渡って
まわりの笑いを誘う
週末は連休
っていうかセールがまるっきり盛り上がらず打つ手なし
今日は王子にあるお気に入りの北区立中央図書館へ
オレ、図書館行って何を借りるわけでもなく、本借りたとしても仕事テンパってるから今は読む気力もない
昔から本好き図書館好き、ここは新しくできたところだからなおさら雰囲気いい
時々、息子引っ張りだしては中にぶちこむ
タカは内容充実してる子供図書館で何か読んでる
本読むのにあきたら広い庭に出てオレと追いかけっこ
マンガだろうと何を読んでもいい
本を静かに読んでるまわりの大人の姿、光景を見れば息子も
自然に本好きになるだろうっていう、ささやかな親の魂胆
w
らぴの父親は中卒で農家の次男坊だった
長野から丁稚奉公みたいな形で東京に出てきた
オヤジ、修行終わって20で独立創業
おふくろと二人、夜遅くまで働いてたな
オレは家族団らんでいっしょに夕飯食べた記憶がない
何人も住み込みで働いていた従業員といつもいっしょに食べてた
商売は成功、長男のオレは金持ちのボン扱い
オレ小学生の頃から若旦那とか若社長とか呼ばれてイヤで仕方なかった
小さい頃の記憶はオヤジが寝る前に必ず平凡社の百科事典読んでる光景だった
オレはそれを見て育ったから自然に本好きに
中卒でもオヤジは博学だったから尊敬してたけど、商売やるのに学歴なくていいって
勉強しろとは一言も言わなかった
その反発もあってオレは大学行こうとw
オレが慶応蹴って明治の商学部入った時はオヤジ喜んだ
明治の商科はオヤジの世代じゃ有名だったから
っていうよりどーせオレ、いつか跡継ぎになるんだろ?って
諦めの気持ちで大学決めたんだけど
家業と真逆のアパレル入ってがっかりしてたけど
プロパンガス配達してたせいかがっしりした体格で
オレが高校生の時でも相撲とると負けなかった
小学生の頃、風呂入ったらよく「背中真っ赤になるまで洗え」ってタオルでこすらされた
オヤジの背中は大きくて広くて洗うの大変だったな
オヤジ、40でリーマンの一生分稼いだからこれからは遊ぶって宣言して
世界中を飛び回った
十何回目かの海外旅行先、49でまさかの墜落事故死
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きっといい人生だったんだろう
オレの背中、タカにはオヤジと同じように広くて大きく見えるのかな