3月16日 希望

たぶん「もうダメだな」って思う瞬間から本当の「ダメ」が始まるんだろうと思う


出社直後、開口一番に同僚から「らぴさん、石巻のお取引先から無事だって
メール来ました」って本当に、本当に嬉しい知らせ

そのほかにも三陸側の数店のセレクトショップオーナーから「避難所にいる」って
連絡が入ってきた


誰もが「生存」の一報にほっとし、互いの顔を見合わせる

店舗の状況なんて聞かなくてもテレビの画面でわかる

店舗どころか街すら無くなってるんだから


いまだに連絡の取れないセレクトショップが十数店ある




これからの三陸の街作りの困難さは阪神大震災の時の比じゃないはず

あの時は「神戸」っていう一大商圏があって相応の人口、企業もあったから
復旧も早かった


人口流出と高齢化、漁業と観光以外に基幹産業のない三陸はもしかしたら
元に戻るなんて不可能かもしれない


それでも「生きて」いてさえしてくれればそれで十分

すべてを失っても「命」さえあればなんとかなる

すべてを失った絶望の中に少しでも希望の光が見えれば

人は頑張れるんだろうと思う


原発に近い女川町の避難所で笑顔でトランプをする子供たち


子供たちのその笑顔でどんなに周りが勇気付けられているか

きっと彼らは「もうダメだ」なんて思っていないはず


あと何年、今働いているこのファッション業界にいられるか
わからない俺だけど


少しでも力になれたらいいな


頑張れ三陸

頑張れ東北!