2月2日 さびしき町
さいはての駅に下り立ち/
雪あかり/
さびしき町にあゆみ入りにき
『一握の砂』
明治41年(1908年)1月21日、啄木が釧路に降り立った時に詠んだ
この歌がその後の釧路のイメージを決定づけたんだろう
当時は人口1万8000人(http://www.city.kushiro.hokkaido.jp/www/contents/1209357791133/html/common/other/4bd1610d019.pdf)
今は人口17万、地方で5万もあれば立派な市だから釧路はけっして「さびしい町」
なんかじゃない
そういえば釧網本線の対極の網走(人口4万)、
どこかのアンケートで「住みたくない町」のナンバーワンに
なったとかってらぴのお取引先セレクトショップのオーナー、
憤慨してたな
実際には知床観光の拠点になる女満別空港から網走市内への連絡バスから
併走して眺める網走湖や湖畔の天都山から見る知床連山のすばらしい景観には
いつ見てもシビレる
道内でも有数のきれいな街だと思うんだけどあまりに「網走監獄」「網走番外地」の
イメージが強すぎるんだろう
近隣でB級グルメで有名になった塩焼きそばの人口14万都市の北見の方が
よっぽど何もない街なんだけどw
アパレルと一緒でイメージ作りって大切なこと
月曜から北海道出張
いきなり女満別空港、氷点下19℃でお出迎え
ここまで冷えると「寒い」というより「痛い」っていうのが実感で
ヒートテックだろうが何を着てようが通じないわね
ずいぶん前だけど道央の旭川近辺で氷点下20℃以下になった時に
10分歩いたら耳がちぎれそうな感覚になって、息したら鼻の穴が
ぺちゃんこになってくっついたのにはホントにびっくりしたものです
道東のセレクトショップ回ったら一様にウールの「あったかパンツ」
来シーズン作れと要望あり
アパレル、東京企画や大阪企画、神戸企画ってあるんだけど
東北以北じゃこの都市圏中心の商品企画は通用しない
「インポートのパンツは裏地付いていないから」なんてさ、
きれい事言ってる場合じゃない
その裏地付いていないパンツやジャケット、フード付いてないコート着て
北海道のこの時期歩いて見なさいよ
ちんちん凍傷になって後悔するよ(笑)
道東の寒さや道南の大雪、1月下旬の客数ダウンに直結
日本海側の各地どこもそうなんだろう
1月の売上げ速報「米子高島屋13.5%ダウン」「新潟伊勢丹2.1%ダウン」
午前中は自宅の雪掻き、雪下ろしでお客さん出て来れなくて
商店街閑散としてる
でも道内各地回ってると「それはそれ」って皆さん達観してる
2センチ雪降っただけで交通機関マヒする東京とは比べ物にならない
「したたかさ」が地方にはある
なんたって昨日の北海道新聞夕刊の1面見出しが「エジプト混乱」の隣が
「製材低迷でおがくず高騰 酪農家困惑」だから(笑)
東京だけが日本じゃない