8月25日 自己破産申請

まだ本当は書きたくない

っていうか書けないことだらけ

でもこれが現実なんだろうな

今日は午前中、お取引先の大手小売りチェーン店の本部に行って9月度第1週の納品打ち合わせ

オレ気合いの一発納品交渉400万即決
こわもての在庫コントローラーも今日ばかりは何も言わなかった

オレ、絶対妥協しないオーラが出てたかもw

そのまま物流センターに直行

発送量多いから今日1日で準備終わるかなって思ってた矢先に湘南のお取引先の
セレクトショップオーナーから連絡入る

「らぴさん申し訳ないけど今月末に自己破産申請する」

オレ絶句

先月末まで全額お支払い続けてる優良先のセレクトショップ
行き詰まって倒産するようなお店は前兆あるから直前まで入金率のいい店は倒産なんかしない

物流センター飛び出してオーナーに会う
オレ「なんでこんなことに…」
オーナー「らぴさんもう限界。私財が底ついたよ」

オーナーが寂しそうに何冊かの預金通帳見せてくれる

残高9円…

残高13円…

聞けばこの半年の売上急減に打つ手なく取引先メーカーにはオーナーの保険解約したり
私財入れて代金支払ってたらしい

オーナー「らぴさんには世話になったし迷惑かけたくないから」って
今月まだご請求もしてない代金5万円を現金で頂く

っていうか請求書出した時にはもう自己破産してるからお金頂く最後のタイミングか
これで貸し倒れはなくなったけど・・

「これからどうされますか」っていうオレの問いに
オーナー「1から出直すよ。まだ負けないから」

オーナーに「応援してますから。うちとお取引継続出来なくなっても必ず代わりのメーカー紹介しますから」
って言って夜遅く店を出た


昔、駆け出しの頃に似たような経験あった

営業の先輩から「お支払い悪くて要注意」って引き継ぎあったセレクトショップがあった

そのお店も湘南、藤沢だったな

案の定、気難しいオーナーで支払いの催促を極端に嫌う

代金を頂きにくい先ならオレんちの洋服売って頂いてお金作ってもらえりゃいいだけのこと

とびきりいい品揃えして売り込んでたらじきにオーナーに気に入って頂いた

毎週のように夕方5時くらいに電話あって「らぴ、今から店に来て夜付き合え」と

ご集金行ったのに夕ご飯ごちそうになってカラオケ行って藤沢で終電乗るときに干物のお土産までくれたっけ

そのオーナーも悪質な株の業者に引っかかって自己破産

同業のファッションメーカーが何社も引っかかった

オレ、倒産直前に呼び出されて「らぴには迷惑かけないから」って全額お支払い頂いた

たぶん最後は銀行から相手にされず年利30%以上の高利のマチ金融からお金借りてたはずだから
支払いに追われていたはず


自己破産寸前の人間、髪ぼさぼさで自分の身なりなんて気にしてる余裕もないのに
オレを守ってくれた

今でも思い出すと泣きそうになる経験だった