2月25日 周回遅れのランナー

癒えることない痛みならいっそ引き連れて

少しぐらいはみだしたっていいさ

朝の通勤途中、不意にでた桜井の詩

オレ、入社してスタートした直後からすでに会社の本流レールからはみ出していて

まっすぐ延びたそのレールに並行した路肩のガタガタの砂利道を

必死の思いで遅れないように着いていってたのかw



学生時代読んでた本の中に忘れられない文章があった

周回遅れのランナーとか言う題名だったかな

ざっと内容書きます

標準記録とかクリアしなくても出られる、そんなにメジャーじゃない陸上大会

たぶん競技は1万メートル

1周400メートルのトラックなら25周走るけど持ちタイムがバラバラなメンバーなら

後半、先頭集団崩れて入り乱れて誰がトップかもわからなくなる、そんな大会

そんな中、トップとは遠く離されたどん尻の(小さな国出身であろう)外国人走者が

ゴールに近づいてきて観客の万雷の拍手の中をゴール〜!

って思ったらその選手まだ走りつづけてて

やれやれ、やっぱり周回遅れかと観客失笑

また観客の拍手の中、1人で1周回ってやっとゴール〜!

って思ったらそのランナーまだ走りつづけててて、なんと2周遅れだったw

さすがに観客も呆れてゾロゾロ帰っていく中、黙々と走ってるそのランナー…



作家はその光景を見てそのダントツの最下位のランナーを「我が友だ」と書いていました

人から馬鹿にされようと、見下されようと

自分の進む道はこれしかない

そんな内容だったかな

もう20年近く前に読んだから誰のどんな本だったかも思い出せないし、

2周遅れっていうところ?がうろ覚えでオレの創作かもしれないけどw

たぶんその頃夢中だった高橋和己、京大助教授辞めたあたりの「孤立無援の思想」だったと思うんですが・・



作家の方へ

その時みた光景、そのランナーはきっと20年後のオレだったんですよ